237人が本棚に入れています
本棚に追加
/196ページ
「哀れな奴だな楼嵐も。こんな絶倫男と幼なじみとは。」
「コラハティちゃん!下品!」
「死ね。」
…イマイチ話に入れませんが、劉崋さんは幼なじみ兼(恐らく)同居人の楼嵐という人に愛想をつかされてしまい、でていかれたらしいです。
劉崋さんは、相変わらずハティちゃんは毒舌だなーなんて言いながらヘラヘラ笑ってる。
ティアさんといい劉崋さんといい、僕の周りには怖い者知らずが多いですね…。
「そこでさぁー楼嵐が出てってからわかったんだけど俺って家事とか全然ダメなんだよねぇー」
ため息混じりにそう言って、劉崋さんはもう半分以上無くなったお茶に口をつけた。
すると、劉崋さんはハッとしたように目を見開いた。
「?……どうした?」
劉崋さんの変化に気付いたハティさんは、不思議そうに言った。
「……ぃ…」
小さく呟いて劉崋さんは小刻みに震える。
「おい。聞こえないぞ絶倫。」
イラッとした口調でハティさんは劉崋さんに言った。容赦ないですね。
「う、うっめェェェ!!このお茶すっげうめぇ!!ねぇ誰煎れたの!?誰煎れたの!?」
「…私が煎れると思うか。」
テンションが一気に上がった劉崋さんの問いに、ハティさんはウザそうな目で答えた。
「じゃあ君か死人君!?」
「初対面で死人扱いは無いんじゃないんですか。」
失礼極まりない。
冷めた声音で僕は注意するが劉崋さんは全く聞いていないようだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!