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奥村は俺と癒愛の指を交互に見た。
「えー!?鮎川くんと七瀬さんが付き合ってるの!?」
『だから癒愛でいいって……』
「鮎川くん、でかした!!こんないい女世界中探したってそうそういないよ!?堂々としてて綺麗で頭良くて…知ってる!?筆記テストで満点だったの七瀬さんだけなんだから!!あの子と比べたら……あっ、ごめん」
…そっか。
同じ中学だったってことはあの事知ってるのか。
「奥村…ちょっと…」
俺は奥村の腕を引いて端の方に行った。
「どうしたの？」
「癒愛にはあのこと言わないでくれ…」
「……まだ言ってないの？」
「あぁ…言うつもりではいるけど…癒愛も待ってくれるって言ってるから…」
「わかった。私からは何も言わない」
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