ゲーム

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「誠治!」 退屈な講義がやっと終了し、帰路につこうとする俺を、聞き覚えのある声が止めた。 誠「うん? おぉ俊、どうした?」 こいつは俊。 俺の中学からのダチだ。 そして俺が唯一心を開いている親友。 なんでか知らないけどこいつといると落ち着くんだよな… なにも言わなくてもわかってくれる、って気がするし。 俊「少し時間あるか?」 誠「合コンならごめんだぞ」 俊「真面目な話だよ」 誠「なんだよ?」 仕方なく、今立ったばかりの席に再び座る。 俊「悪いな」 そう言いながら、俊は俺も向かいの席に座った。 俊「なぁ、誠治。いきなりだが…「ゲーム」って知ってるか?」 誠「…お前馬鹿にしてんの?」 俊「さっきも言ったろ。 大真面目だよ」 誠「テレビやらPSPやらでやるあれだろ?」 俊「そっちじゃない」 誠「…「ゲーム」、ね…」 俊「どう思う?」 誠「ま、下の下だな。 馬鹿馬鹿しいったらありゃしない」 俊「その馬鹿馬鹿しい「ゲーム」が、看過できないレベルに来てるとしたら?」 誠「と、言うと?」
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