14605人が本棚に入れています
本棚に追加
車が迫ってきた。そして跳ねられて、次の瞬間知らない少女の顔がある。
イマイチ展開に着いていけない。
「だ、大丈夫ですか?」
誰だお前は?つーか大丈夫な訳ねーじゃん事故ったんだから。
「君……誰?」
先程から言っているが、全く知らない少女なのだ。白く透き通った肌に、パッチリ目の優しい瞳。黒髪のサラサラの長髪で、白いパジャマを着ている。
美少女というには十分だ。見たところ歳は……中学生くらいか?
「あ、私、白石小雪って言います。はじめまして」
その子はニコッと微笑む。やっぱ初めましてか。良かった。知り合いだったらどうしようかと思った。
取り敢えず、俺は体を起こそうとするが
「痛っ……!」
全身に走る痛みが、それを易々とは許してくれなかった。
「だ、大丈夫ですか!?」
慌てて俺を支える白石さん。お陰で起きることが出来た。
「ありがと」
取り敢えず笑顔は作る。状況についていけてないとはいえ、ここら辺には抜かりは無い。
最初のコメントを投稿しよう!