好き

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その詩を見て俺は赤面した。 やってこれ 「俺と小渕のことやん」 こないだのデートの話しちょっとアレンジして書いてる。 「おい、見んなや…て黒田、何赤くなっとん?」 「そんな事ないで?」 平然を装ってみる。 「そ?あーこの曲、全部完成さしてから一番に黒田に聴かすつもりやったのになぁ」 「おもんない」て言いたげな小渕の顔。 膨れっ面もかわええ、とか思ってまう俺は小渕馬鹿なんやろか? 「ええやん別に。せやけど、ありがとうな」 何が、と首を傾げる小渕。 かわええ…あ、やっぱ俺小渕馬鹿やな。 「やから、俺らの想い出こうやって形に残してくれてありがとう、って話しや」 「あー…てか紙!」 「あ、忘れとった」 ほら、と差し出す。 「ありがと…て黒田!いたずら書きすんなや…」 とたんに赤くなる小渕。 それいたずら書きやないで?  好き 俺も言葉にしたなっただけ。 .
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