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俺は格納庫でスカルの整備をしようと思った。
「手伝おうか?」
俺のスカルを整備している整備士に声をかけた。
「あ…シン少尉」
整備士が顔を上げた。
「いいですよ。私…これでも整備士ですから」
顔にかかった黒いさらさらの髪をはらいながら彼女が言った。「いや、自分もやった方がいいと思って…」
「私のこと、疑ってるんです
か?」
「いや…そういうんじゃ…」
彼女は小悪戯な笑みを浮かべて言った。
「冗談ですよ。シン少尉」
まったく…。
彼女の名はミーマイン・テヌ
ト。この艦で数少ない女性だ。その容姿はまことに美麗だ。
そのせいか(そのせいだが)狙ってる奴が多いとか。
俺の戦友のレオンもだ。
「なーに話してんの、シン?」噂をすれば影、か…。
「まさかミーマインちゃんと楽しいおしゃべりしてんの?」
こいつがレオン。軍事学校時代の友達で、俺の戦友。
性格はとても軽い。ロプト・ハイルーンに最初に話しかけたのもこいつ。
(最も、その後三日間誰とも話せなくなったらしい)
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