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「今回の作戦は夜襲だ。このヨルムンガンドからスカルを発進させた後、ホバー走行で基地に接近し、シン・アラキ少尉は敵レーダー施設を、レオン曹長は休養所、ヘル上等兵は格納庫をそれぞれ破壊してもらう。
健闘を祈る」
ここはヨルムンガンド内ブリーフィングルーム。
作戦司令ロプト・ハイルーンが作戦前のブリーフィングを行っていた。
「これにて本作戦のブリーフィングを終了する。総員、敬礼
!」
一級潜水艦ヨルムンガンド艦長のボー・ニンゲンの声がブリーフィングルームに響き渡る。
「おい、ボー」
「なんだ?シン」
「この作戦だけど、こんな小基地に夜襲を仕掛けるなんて変じゃないか?」
「うーん…俺もよく聞かされてないんだ。司令官さんに聞け
よ」
「え…分かった…」
俺は通常、ボーに作戦について解らないことをブリーフィング終了後に聞く。
何故、作戦司令に聞かないの
か。
理由は単純で明解。
――奴が怖いからだ。
「質問があるのですが…司令」「――何か?」
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