命令 Command

2/4
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
「今回の作戦は夜襲だ。このヨルムンガンドからスカルを発進させた後、ホバー走行で基地に接近し、シン・アラキ少尉は敵レーダー施設を、レオン曹長は休養所、ヘル上等兵は格納庫をそれぞれ破壊してもらう。 健闘を祈る」 ここはヨルムンガンド内ブリーフィングルーム。 作戦司令ロプト・ハイルーンが作戦前のブリーフィングを行っていた。 「これにて本作戦のブリーフィングを終了する。総員、敬礼 !」 一級潜水艦ヨルムンガンド艦長のボー・ニンゲンの声がブリーフィングルームに響き渡る。 「おい、ボー」 「なんだ?シン」 「この作戦だけど、こんな小基地に夜襲を仕掛けるなんて変じゃないか?」 「うーん…俺もよく聞かされてないんだ。司令官さんに聞け よ」 「え…分かった…」 俺は通常、ボーに作戦について解らないことをブリーフィング終了後に聞く。 何故、作戦司令に聞かないの か。 理由は単純で明解。 ――奴が怖いからだ。 「質問があるのですが…司令」「――何か?」
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!