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「許さないでしょ。知ってれば」
「え?」
「どういうことだよ」
マルスも久しぶりに口を開いた。いや、口そのものはずっと驚きでポカンと開いていた。
「親父に急用が入って、自分が主催のはずの忘年北海道の旅を全部秘書に任せることになったんだ。あの人は超いい人だから、いくらでもわがままがきく!」
今の話を聞いた感じ、秘書はいい人というより押しに弱いのだろう。
「秘書の人かわいそうだなー」
と、カインは乗船すると秘書に迷惑がかかるため、気が進まない様子。
「とにかく行くぞー!」
まさに行動力の塊。……ゆえにコード(コードうりょく)と呼ばれているのである。
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