物足りないナニか

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俺の家にいるとあいつとの思い出が多すぎておかしくなりそうだ そう思い外に出る とりあえず朝飯を食ってないのでファミレスに向かう 「いらっしゃいませー、お一人様ですか?」 「おう」 「お煙草は?」 「喫煙だ」 店員とお決まりの会話をしてから席へと案内される 席に座りメニューを開く しばらくすると店員がメニューをとりにくる 「お決まりですか?」 「モーニングセット、コーヒーで」 適当にきめたメニューを店員に告げると店員は「かしこまりました」とその場から離れていく 注文したモノがくるまで煙草を吸いながらぼーっとして待っている ・・・・・いつもなら、銀時と喋りながら待ってるのにな 一度そういう事を考えると次々と銀時のことが頭をよぎる スーっと煙草の煙を吹きだす そういえば付き合う前からも銀時と2人で此処に来てたよな・・・ あいつはいっつもパフェばっか頼んで・・・ ふと思い出につかっていると 「お待たせしました」 と店員が注文したものを持ってくる 店員は料理をテーブルに並べると領収書の紙を置き次の客のもとへと去っていく 俺は煙草を灰皿に押し付けると料理に手をつける 料理を食べている間も銀時の事が頭をよぎる そういえば、俺がこうやって食ってるときもあいつがパフェをすすめてきて 俺がいらねぇっつってもあいつが無理にすすめてきて 俺がキレて、でも結局は2人で笑いあって・・・ でも今の俺の傍に銀時は居ない いつまでも銀時の事を考えている自分に嫌気がさしてくる 「どんだけ未練タラタラなんだよ・・・・」 そんな自分に自嘲する
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