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あんな幸せそうな笑顔、最近の俺にはみせてねぇ
頬も赤く染まっている
「・・・ん、・・とき」
自然と俺はあいつの名前を口にしていた
「銀時!!」
気付いてほしくて思わず俺は大声であいつに呼びかけていた
銀時は俺に気付くと、目を見開いた
「・・たか、・・すぎ・・・」
さっきまでの笑顔が消えている
「ん?何だ銀時、あいつが高杉って言う奴か・・?」
何なれなれしく銀時の名前呼んでんだよ・・・
俺の身体は自然と2人の方へ行っていて銀時の腕を掴んでいた
「!?ちょ、高杉!!」
「来いッ」
銀時と2人きりになろうと、路地裏までつれてこうとすると
銀時の腕を掴んでいない方の腕を何者かに掴まれた
「ちょっと待てよ・・・」
振り返り俺の腕を掴んでいる主を確認する、銀時の隣に居た瞳孔全開の男だ
「・・・・・ンだよ?」
「そいつは今俺と一緒に居るんだ、勝手につれてくってのはねぇだろ」
「・・・こいつは俺のモノだ」
「は?何言ってんだよ・・、お前銀時を」
「土方!!」
銀時が大声を出した
そうか、こいつは土方っつぅんだな
「土方、先・・帰ってて・・・・」
「は!?何で!!?」
ほら、やっぱり銀時は俺のモノだ・・・
「此処で、白黒つけるから、さ・・・」
「わかった・・・」
そう言い去っていくソイツ
「白黒って、何だよ・・・」
銀時は一呼吸おいて口を開く
「・・・高杉、俺と・・別れてほしい」
その瞬間、俺は自分の耳を疑った
「・・・・・・は?」
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