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何がなんだかわからないといった様子の涼に、私は問い掛けた。
「涼、二年くらい前に話した、私の夢の話を覚えてる?」
一体何を言い出すんだとばかりに涼は一瞬沈黙したが、すぐに答えた。
「確か、誰かが亜希にヒミツの場所がどうのって話してるやつだよな。それが?」
「その夢の謎が解けたの」
涼は微かに訝しげな表情を浮かべた。
そりゃあそうだろう。
結婚したばかりの妻が突然気を失ったかと思ったら、数年前の夢の話をし始めたのだから。
もしかしたら気が狂ったのかと思っているのかもしれない。
しかし私は話しを続けた。
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