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 ある日母は「最近できたお友達なの」と、母よりも少し若いおばさんと、私と同じくらいの年の男の子を家に招待した。 「近所に住む、斉藤さんよ」 「はじめまして、亜希ちゃん。私のことは、気軽におばちゃんって呼んでね」  母の影に隠れていると、男の子が覗いてきた。 「ぼく、さいとうようへい!いっしょにあそぼ!」  ……それが、ようちゃんとの出会いだった。
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