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「ねぇあきちゃんヤクソクだよ。このばしょは、ぼくらだけのヒミツだ」
ようちゃんは人差し指を口元で揺らし、ヒミツ、と言った。
「うん、ヤクソク!」
私は、いつかこの宝箱を掘出す時のことを考えただけで、胸がドキドキした。
その時の私は、ただ純粋に、無条件に『永遠』を信じていた。
その帰り道。
脇見運転の自動車が私たちに向かって突っ込んできた。
車道側を歩いていたようちゃんは、即死だった。
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