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「忘れちゃった。気付いたらみるようになってた感じ」 「幼い頃に男の子と遊んだ記憶は?」 「……覚えてない」 「男の子っぽい女の子とか」 「心当たりない」 「じゃあ、少年に呪われるようなことに身に覚えは?」 「喧嘩売ってんの?」  眉間に皺を寄せて睨むと、涼は慌てて姿勢を正した。 「いや、だって、亜希が覚えてないんじゃラチがあかないよ」  確かに涼の言う通りだ。が。  先程、『男の子と遊んだ記憶は?』の質問に『覚えていない』と答えた。  しかし、実はよく解らないのだ。
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