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本棚に追加「あれは…確か前に見たな」
記憶を辿る桂は、顎に手を当ててじっと扇を見つめる。
「あれは藍の父であり、風間家頭領だった嵐が使っていた武器…白磁」
「はくじ……。っ!そうか!藍殿は嵐殿から受け継いだのか」
「そうだ。あれを平気で持っていられるのは、風間家頭領のみ。凡人が一度触れれば、その手は凄まじい風に身を斬られて死に絶える。藍は白磁に認められるほど、強くなったんだ」
「そうなのか…だから町で噂に…」
桂は理解したように感嘆の息を吐き、藍を眩しそうに見る。
もう、幼かった彼女はもういない。
五年という歳月は、彼女を成長させるには十分過ぎたようだ。
「なぁ、姫さん。一つ賭けないか?」
「賭け?」
「あぁ。勝った方が負けた方に何でも命令出来る。まぁ、在り来たりだがおもしれぇだろ?」
にやりと笑った高杉の顔は、自分が負けるとは微塵にも思ってない。
自身に溢れている顔だった。
「…いいだろう。後悔しても知らないからな」
藍も負けじににやりと笑い、白磁を高杉に向けた。
「くっく…そりゃこっちの台詞だっての。…じゃあ、始めるぜ」
「あぁ」
ガキィンッッッ!!!!
二人の間に、火花が散った。

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