迷子の子猫

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ある日、一人で住宅近くの公園に遊びに行くと、同じ住宅に住んでる秋奈がいた その表情はとても困ってる様子で 「どうしたん?」 私は秋奈に話しかけた 「あ!優…あれ見て」 そう言って秋奈は木の上を指さした そこには小さな一匹の猫 「降りられへんなったんやと思う…」 秋奈は心配そうに子猫を見つめている その秋奈の片手にはまた別の一匹の子猫 「その子はどうしたん?」 私が聞くと、秋奈は最初に見つけた子と言った まだ体が小さくてフルフル震えているその子の眼は、何かを訴えるかのように私を見つめてきた そして大きなきな声で鳴き出した 「…もしかしてこの子と木の上にいる子、兄弟かな?」 「多分……」 そうだとしたら、なんとしてでも木の上の子を助けないと… そう思ったけど、どうしようもできなかった 木の高さは自分の身長を遥かに越えていて 登ろうにも足を引っ掛けるところがなかった 「どうしよう……」 そういってる間にどんどん子猫は上っていく このままだと子猫ちゃんは助けれなくなる
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