16人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日、一人で住宅近くの公園に遊びに行くと、同じ住宅に住んでる秋奈がいた
その表情はとても困ってる様子で
「どうしたん?」
私は秋奈に話しかけた
「あ!優…あれ見て」
そう言って秋奈は木の上を指さした
そこには小さな一匹の猫
「降りられへんなったんやと思う…」
秋奈は心配そうに子猫を見つめている
その秋奈の片手にはまた別の一匹の子猫
「その子はどうしたん?」
私が聞くと、秋奈は最初に見つけた子と言った
まだ体が小さくてフルフル震えているその子の眼は、何かを訴えるかのように私を見つめてきた
そして大きなきな声で鳴き出した
「…もしかしてこの子と木の上にいる子、兄弟かな?」
「多分……」
そうだとしたら、なんとしてでも木の上の子を助けないと…
そう思ったけど、どうしようもできなかった
木の高さは自分の身長を遥かに越えていて
登ろうにも足を引っ掛けるところがなかった
「どうしよう……」
そういってる間にどんどん子猫は上っていく
このままだと子猫ちゃんは助けれなくなる
最初のコメントを投稿しよう!