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「梯子つかおっか!」
秋奈がそう言った
偶然にも梯子が傍の木に立て掛けてあり、猫ちゃんがいるところまで十分届く長さだった
あるの知ってたなら最初からあるって教えてくれればよかったのに…
そうは思ってたけど、一刻も早く猫ちゃんを助けないといけないからスルーした
「じゃあ支えとくから、秋奈登って!」
私はそう言って猫ちゃんを地面に置いて梯子を木まで持っていき、しっかり支えた
「頼むで優!!」
秋奈はヒョイヒョイっと梯子を登っていき猫ちゃんを救出した
下におりてきて、猫ちゃんを並ばせるとさっきまで大きく鳴いてたのにぴたりとやんだ
「よかったな!」
秋奈はそう言ったけど、まだ解決はしてなかった
「このこたち、どうする?」
そう、猫ちゃんたちをどうするか……
手のひらに乗るような小さな子猫を見捨てるようなことは、とても無理だった
かと言って飼うことはできなかった
私の家には当時鳥、魚、ウサギ等と色々な動物を飼っていてて、それ以上飼うことはとても無理だった
秋奈の家も、アレルギー体質の弟がいて飼えなかった
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