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そこで私は、不意に思った
「千夏に、頼んでみいひん?」
そう言うと、秋奈は何で?みたいな感じだったけど賛成してくれた
子猫を抱えて、私たちは千夏の家に行ってみることにした
◇ ◆ ◇ ◆
ピンポーン
ガチャッ
「はい…おー、優と秋奈やん!!」
インターホンを鳴らすと、千夏がでてきた
久し振りに千夏と会ったが、千夏は全く変わっていなかった
「あのさ……これみて」
そう言って私たちは同時に猫を見せた
千夏はえ!?みたいな感じでその猫を見比べている
「え、どうしたん!?なにこの猫、ムッチャかわいいやん!!」
千夏は私の持っていた子猫を抱き上げ、よしよしと撫でた
「あんな、さっき拾ってんけどな、千夏にお願いがあんねん…」
秋奈が不安げに言った
「何なんゆうてみー?」
千夏は猫を撫で続けながら言った
「この猫、千夏ん家で飼ってくれへんかな?」
私がそう言うと、千夏は案の定吃驚した表情を浮かべた
「私が!?何で!?」
当然の反応だろう。千夏はかなり焦った感じで言った
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