君のいた日

入学

後でわかったこと

千夏は同じ団地に住んでる子だった

でも、一年のとき私は千夏とそこまで仲良しってわけじゃなかった

二年になり、私は千夏、そして一年の時できた友達歩美って子と学校で毎日おしゃべりしてた

｢なんで二年やのに一年の本持ってきてるん？｣

男子がある日、本を持ってきた

小学一年生の本

｢お前まだ一年なんや！｣

私たちはその子をからかった

｢うるさい！母さんが持っていけって言ってんもん！｣

その子はしまいに泣いてしまって、先生に告げ口された

｢なんでおまえらそんなことすんじゃ！！｣

ＨＲの時、私と千夏と歩美は立たされて先生に怒られた

｢今謝れ！！｣

先生が怒鳴った

｢ごめん…｣

私たちはバラバラに言った

でもその子は返事をしなかった

まるで先生に言われて渋々謝ったようで、それが私たちは気にくわなくて

あとでまた三人でその男の子に謝った

｢ごめん｣

声を揃えて

｢いいよ｣

その子は言ってくれた

こんな些細な出来事でも、千夏とあった事だからはっきり覚えてる