沢乃井章吾17歳の日常

12/12
前へ
/22ページ
次へ
「うわぁ兄ちゃんがまたアレになってる…。ほら、気にしないでこっちだよ。」 ニコラシカが笑顔でそう言って、三人についてくるように促す。三人は顔を見合わせて頷く。 「とりあえず、行きましょうか。」 「そうしようか。」 そう言ってバレンシアとニコラシカの後ろについていく。章吾は改めて部屋を見渡してみた。 (妙に細長い部屋だな。扉も部屋の両端にしかついてないし。ていうか研究室だなこの部屋。薬臭い…。) 「…夢、じゃなさそうなんだよな。恐ろしいことに。」 章吾は小さくなった自分の手を見て呟いた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加