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「あ~あ、やっと終わったな授業。早く帰ろうぜ~ノブ~。」
大あくびをしながら澤乃井 章吾(サワノイ ショウゴ)は前に座っている男子に話しかける。
「ちょっと待って章吾、今日図書室寄っていきたいんだけど…。」
声をかけられた少年は少し困った様子で言う。
「またかよ!ほんとにお前は勉強ばっかやってんな。昔は一緒に野山を駆けずり回ったってのに…。
いまじゃすっかりインドア派だな」
「微妙に表現間違ってるし…。別にいいんじゃん昔のことは」
ノブ…もとい喜正 信広(キショウ ノブヒロ)は口を尖らして抗議する。
そのとき背後から誰かが走ってくる音が聞こえてくる。
「な~に話してんの?どうでもいいけど二人とも今日掃除さぼんないでよ?」
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