4人が本棚に入れています
本棚に追加
章吾の背中をバシバシ叩きながら大声で言う。彼女は千代鶴 茜(チヨヅル アカネ)である。
三人とも仲の良い幼なじみ三人組として有名である。
「げ、まじかよ。めんどくせ~!」
章吾が頭を掻きながらぼやく。ノブもうんざりした様子でため息をつく。
「いい?さぼったら竹刀でメタメタにしてやるからね?わかった?返事は?」
「「………はい」」
「じゃ、私は生徒会があるから。頑張れ~。」
そう、いつも通りの日常だった。このときまでは…………。
『見つけた!!』
突然幼い男の子の声が聞こえた。章吾はあたりを見回して首を傾げる。
「なぁノブ。今子供の声聞こえなかったか?」
ノブは怪訝そうな顔をして首を振る。
「いや?別になんにも聞こえなかったけど?」
「そうか~?まあ気のせいか。」
最初のコメントを投稿しよう!