沢乃井章吾17歳の日常

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三人がピタッと動きを止める。一番年上に見える白衣の女が咳払いをして章吾を見据える。 「え~失礼。私はバレンシア=コックテール。こっちにいる大きい方がブラン、 そのとなりのかわいい天使がニコラシカよ。君の名前は章吾くんでいいのかな?」 (天使って……大げさな……。) 呆れながらも口を開く。 「そうだよ。澤乃井 章吾……。なんなんだあんたら。ていうか俺はなんでこんなとこいんだ?確か教室で掃除してたのに……。あとなんで名前知ってる?」 バレンシアはうんうんと頷いて答える。 「君の疑問はもっともだよ。全部教えてあげるからまあ落ち着いて。でね、私たちはきょうだいよ。血のつながった正真正銘のね。で、きみなんだけど………。」 そう言ってバレンシアは大きな鏡を取り出す。 「驚かないでよ。多分無理だけど。」 そう言って章吾を映す。章吾は自分の姿を見て一瞬固まる。 そして次の瞬間………… 「なんじゃこりゃああああぁぁぁぁぁ!!!!」 絶叫した。 驚くのも無理はない。 鏡に映っていたのは小学生くらいの身長に少し癖のある短い金髪、そして青い目をした少年が映っていたのだから。
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