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三人がピタッと動きを止める。一番年上に見える白衣の女が咳払いをして章吾を見据える。
「え~失礼。私はバレンシア=コックテール。こっちにいる大きい方がブラン、
そのとなりのかわいい天使がニコラシカよ。君の名前は章吾くんでいいのかな?」
(天使って……大げさな……。)
呆れながらも口を開く。
「そうだよ。澤乃井 章吾……。なんなんだあんたら。ていうか俺はなんでこんなとこいんだ?確か教室で掃除してたのに……。あとなんで名前知ってる?」
バレンシアはうんうんと頷いて答える。
「君の疑問はもっともだよ。全部教えてあげるからまあ落ち着いて。でね、私たちはきょうだいよ。血のつながった正真正銘のね。で、きみなんだけど………。」
そう言ってバレンシアは大きな鏡を取り出す。
「驚かないでよ。多分無理だけど。」
そう言って章吾を映す。章吾は自分の姿を見て一瞬固まる。
そして次の瞬間…………
「なんじゃこりゃああああぁぁぁぁぁ!!!!」
絶叫した。
驚くのも無理はない。
鏡に映っていたのは小学生くらいの身長に少し癖のある短い金髪、そして青い目をした少年が映っていたのだから。
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