余命三日

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余命三日

  大好きな人がいた。 俺は何年も前からそいつを追いかけてた。 つい最近、決して追いつけない事を知った。 赤茶色の瞳をした死神は隣で静かに佇む。 水色のオルゴールの螺旋(ネジ)を回し、装飾された蓋を開く。 古びた曲を演奏する箱。 それを両手に持ちながら、俺はかの人を思う。 自分の運命と、 神を呪いながら……  
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