余命三日

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夕暮れの公園、遠くから聞こえてくるチャイムとカレーの匂い。そして、幼い俺。 かくれんぼをしてたんだ。俺が鬼、他のみんなは隠れる役。その中に亜子もいた。 ベンチの下、茂みの中、トイレの脇。次々と見つけるけど、何故か亜子だけが見つからない。みんなで探してるうちに段々と辺りが暗くなってきて、一人が帰るなんて言い出したから、あっという間に俺だけになったんだ。 一瞬、俺も帰ろうかなと思った。けど、帰れなかった。大声出しながら亜子の名前を呼んで、走り回ったんだ、何でか泣きながらね。多分、怖かったんだ。亜子に何かあったんじゃないかって。 走り回って、汗だくになってヘタり込んだ茂みの中。亜子を見つけた。木の根を枕に寝息をたてる亜子。安堵の溜め息を初めてついた瞬間だろうな。人の気も知らないで眠りこけてたのかと、少しイライラしながら揺さぶり起こすと、亜子は言ったんだ。 「やっぱり、慶ちゃんが見つけてくれた」 一番古い、亜子との記憶。 街灯に照らされた笑顔がとても可愛かったから、俺は今でも鬼のまま。いつだってあの笑顔が見たくて、走り回ってる。

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