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大きな寺の本堂に数人の男たちが集まっております
男たちは黒い衣を着て、頭から黒い頭巾を被っているため顔は見えません
時間は真夜中、こんな時間に召集されるとは尋常ではありません
そこへ一人の男が入ってきました
この寺の住職・魔邪利であります。歳はゆうに70は越えていると思われます
魔邪利は、ゆったりとした口調で話し始めました
「今日、集まってもらったのは大変な事態が起きつつあるからじゃ…」
そこにある【暗黒邪神像】を指差しながらいいました
暗黒邪神像とは、暗黒寺の御本尊であり
邪神教の信仰する邪神像であります
その姿は、大仏のように座っております。
ただ違うのは、頭から三本の角が生えており顔は怒り牙を剥きだした鬼の像なのです
しかも、片腕は肘の部分から無く、片目は何かで斬られたような傷跡が付いております
作られた当時は、腕もあり、目も両目が開いていたのですが、いつの頃からか今の姿に成ったそうです
何度か修復を試みたのですが、知らぬ間に片目と腕が無くなって今に至っております
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