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「よーく見るがいい…邪神様の持っておられる剣を」
皆が、魔邪利の指差す剣を見ると、小さな放電
《パチ…パチ…》
言われるまでは気付かぬほどのものですが…
男たちは魔邪利の方を振り返り
「魔邪利様!これは…一体…」
魔邪利は、静かに答えます
「これは凶相じゃ…皆も知っての通り、邪神様は昔桃太郎により地獄界に封じられた鬼の四天王。
どこかで桃太郎めの子孫が覚醒しようとしておる」
男たちは一斉に驚きの声を上げた
「芽は出る前に摘まねばならぬ、よいか…もし桃太郎の子孫を見つけたら、この魔邪利に報告するのじゃ!決して手柄を焦るでないぞ!」
魔邪利の言葉が終わった時には、そこに居た男たちの姿は既になかった…
そして、魔邪利の姿も…
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