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「桃太、起きなさ~い。学校に遅刻するわよ」
俺の名前は、備前桃太。みんなは「桃」と呼んでいる
3月3日の桃の節句に生まれたから、桃太と付けたみたいだ…
「早く起きないと、知らないわよ」
下で言わないで、部屋まで起こしに来てくれよと思いつつ、また寝てしまう
その時、玄関のドアが開き、一人の女の子が入ってきた
こいつが幼なじみで同級生の加賀五月だ
「おばさま、おはようございます」
「あら、五月ちゃん。桃太はまだ寝てるのよ」
「おばさま、大丈夫ですわ。いつものように私が起こしますから」
五月は、慣れた足取りで階段を上がり俺の部屋に入る
「もも~、早く起きなさ~い」
五月は寝ている俺に飛び乗る《ドサッ!》
「ぐぇ~!」
「起きた?」
五月が覗き込む…
「どアホ~!起きるどころか死んでまうわ~!毎朝、無茶な起こし方しやがって」
「ぎゃはは!気にしない、気にしない」
「それに他ではお淑やかな振りして、俺にだけ暴力的過ぎるぞ」
「そうかしら?」
毎朝こんな感じで一日が始まります
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