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「そういえば、透?
気になる事が一つあるから
聞きたいんだけど、
その『凛高の美青年』って何?」
そんな透を見ながら、
少女は何やら不満そうな
顔をして透に尋ねる。
彼女の名前は神島 奏
(かみしま かなで)。
彼女は黒髪でそれは
腰近くまであり、瞳の
色は黒色で目はきつめで
背は透よりは低く、見た
感じでは大体170cm位は
ある。透とは幼馴染の
関係で小さい頃からの
仲だった。
「それは皆が俺を、
そう呼んでるんだよ。
分かったか?」
「はいはい。そういう
事にしておくわ。
(誰もそんな風に
呼んでないわよ!)」
透が当然といった
ような顔で奏の問いに
答えると奏は適当に
相槌を打ったが、心の
中では呆れ返っていた。
「……はぁ。そんな事
いちいち聞くなよ……
ホント、欝陶しい奴だな
……」
「アンタ、何独り言を
ぶつぶつ言ってんのよ。
それに誰が欝陶しいの?」
「い、いや……それは……」
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