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時代は平成。場所は東京のとある場所に位置する凛尚市内の凛尚(りんしょう)高等学校。
略して凛高。
そこに通う青年は今、青年自身が在籍する教室……2年C組にいた。
青年の名は笹橋透
(ささはし とおる)といい、“人は俺を
『凛高の美青年』と呼ぶ”と本人は豪語しているが、もちろん、誰一人そういう風に呼んでいる者はいない。
つまり、
『自称・凛高の美青年』
という訳なのだが、本人自身はそれに一切気付いておらず、
「ふぅ……。皆の視線が眩しいぜ」
などと教室に入る度に透は片手で顔を覆いながら、笑顔で呟いている。
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