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連れて来られたのは、家から車で10分程のスイミングスクールだった。辺りは街頭がぽつぽつと並び、遠くに相鉄○ーゼンの灯りが見える。駐車場には白と青のスクールバスが並んでいる。そういえばこのスクールバス、見かけたことあるかも。そのバスの奥に大きな建物。屋根はドーム状。白いのっぺりとした壁が私の目の前をふさぐ。 「ほら、早くはいりましょう」 母は無愛想な私を気にかける様子もなく、むしろいくぶん楽しそうに、私を中へ促す。 仕方ない。ここまできたら大人しく入るしかないよね。
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