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「あのさ…。俺、桜葉高校に行こうと思ってるんだ。あこサッカーで有名じゃん?昔からあのグランドで最高の仲間達とプレーするのが夢だったんだ。だから俺今よりもっと頑張って練習して桜高に入りたい。」
そう言い照れたように俯いた竜也の横顔は夕日に照らされ赤く染まっていた。
その時の竜也の頬が少しばかり赤く見えたのは気のせいだろうか。
「だからさっ。」
思いついたようにクルッと私の方に向きなおり続けて言った。
ドキッ
と私の心臓が脈打った。
何だろう?
「サッカー部のマネージャーやらねぇ?夏帆前に桜高行きたいっつってたじゃん?
その…俺お前がいると頑張れるっつーか…」
複雑な表情を浮かべ、手で頭をかきながら竜也は言った。
夏帆とは一切目を合わせようとしない。
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