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竜也は昔から照れると人の目を見ようとしない。
夏帆はすっくと立ち上がりズボンについた草をはらった。
「最初からそのつもりだよ。サッカー好きだし。」
そう言い微笑んだ。
《竜也もね》
そう言えたら…
私は昔から竜也が好きだった。
でも竜也とは幼なじみ。
すごく近いようで遠い存在…
今のあいつはサッカーの事しか頭にないだろう。
《俺らって家族みたいだよな。だから悩んだらすぐにこの兄ちゃんに言ってこいよ》
前に言われた言葉…
夏帆
竜也
とたわいない会話をしてたっけ。
《家族》
その時の言葉がやけに胸に突き刺さる。
だから私はずっと竜也は幼なじみなんだ。と割り切っていた。
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