誰も俺に逆らえない

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「司、女に暴力はやめろ」 「るっせーな!関係ねぇだろ!」 俺はこの学園の生徒会長、高円寺司。 俺に逆らう奴は片っ端から殴ってやる。 女だろうと関係ない。   気に食わなければ思い通りにする。 誰も俺に文句は言えない。    言えるといったら、この草下井総二朗。副会長だ。 俺と総二朗は学園中の女子から人気で、毎日のように追いかけられる始末だ。   「最近は男まで追っかけてきやがる…」   この学園はどうかしてる…    「司は何も知っちゃいないんだから」 「…何のことだよ!?」   総二朗は黙ったままだ。   嫌がるってどんなことをするのか見当もつかない。 けど、男共が来ないよりはマシだと思う。 「なあ、教えろよ!」 「最近、男子からも追いかけてくるって言ったろ?」 「あぁ…」 「それなんだよ、司。お前は男子から狙われてる」 「狙われてるだ!?…俺の命とか?」 「じゃなくて…司の身体」 「はあ!?」 「司はスタイルがいいから、着替えの時なんか皆凝視だぞ」   俺は背筋がゾクッとした。  気になるなとは思っていたが…   「そういえば、放課後に人が少ない所へ行くと人の気配が…」 「そりゃそうだ。犯そうとしてるんだもの」 「お…かす?」 「そう。体育館倉庫とかに1人で行ってみろ。酷いめにあうぞ」   俺は想像してみた。 …うぅ、気持ち悪い。よりによって男って。   「女ならまだしも、男からヤられるなんて…」 「男が寄り付かなく方法はあるけどね」 「どうすればいいんだ!?教えろよ!」 「絶対に嫌がらないって約束するか?」 「……わかった」   嫌がるってどんなことをするのか見当もつかない。 けど、男共が来ないよりはマシだと思う。
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