誰も俺に逆らえない

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「もし嫌がったら、罰があるからな」   ひー、これだから総二朗は恐い。 「わ、わかった!わかった!」 「よし、じゃあ始めようか。司、ついてきて」   そう言われ、来たのが生徒会室。 ここで何をするんだよ?     ガチャ     部屋に入ると、総二朗が鍵を閉めた。   「これでよし」   総二朗は俺の方へ歩み寄ってきた。   「で、これから何するんた?」 「見てな」   少し冷たい口調で言った後、総二朗は俺の学ランのチャックを開け始めた。   「総二朗…お前は何を!?」   思わず俺は総二朗の手を振り払おうとした。   「…抵抗したらどうなるかわかってるよね?」   そう言われたら、俺はどうすることも出来ない。   「一応、これ使っておこうか」   総二朗は部屋の奥の棚から手錠を持ってきた。 何でこんなところに…? 一体何に使うんだよ!? そんなことを考えてる間に、俺は手錠をかけられていた。 肩幅程しか腕を広げられない。   「司、足にもかけようか?」   俺は首を大きく横に振った。 どんどん総二朗が変態に見えてくる。 そう思う俺が変なのか?   俺はそばにあるソファーに押し倒された。 も、もしや…そんなことはないよな!? 総二朗は笑みを浮かべ、俺のワイシャツのボタンを外していった。 俺のシャツは脱がされて、胸が露にされた。   総二朗には何度も着替えで見られてる筈なのに恥ずかしい。 次は何をされるかビクビクしながら、総二朗をずっと見ていた。   総二朗の手は俺の身体をなぞるように撫でていく。 少しくすぐったいけれど、撫でる手は柔らかくて、優しい。   でも、何で?俺男じゃん。  こんなことして本当に男が寄り付かなくなるのか? 総二朗は本気でこんなこと考えてしているのか? 俺にはどうしても考えられない。
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