4903人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺,杏里先輩のこと,だ…だいすきです」
壮羅が一生懸命言う“だいすき”はすごく純粋で。
あたしの心臓をどんっと打つ。そして一気に顔が熱くなった。
「……うん」
ドキドキはどんどん大きくなる。
「えっと…大好きだから…その…俺だって,先輩の近くにずっといたいんです…っ!でもなんか…杏里先輩見てると歯止めきかなくなりそう…って言うか…って何言ってんだろ俺…っ」
そう一気に言い終えると,壮羅は黙ってしまった。
「っあああああ!かっ顔上げないでくださいよ…っ///」
顔を上げてみると,すぐ目の前に真っ赤な顔の壮羅がいた。必死で顔を隠そうともがいてる。
「…っも――…壮羅。ありがとっ!!!」
あたしも真っ赤になっているであろう顔を隠して,また壮羅の胸に頭を置いて,壮羅の速い鼓動をきいていた。
、
最初のコメントを投稿しよう!