すのはらあんり、ココアすき

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「俺,杏里先輩のこと,だ…だいすきです」 壮羅が一生懸命言う“だいすき”はすごく純粋で。 あたしの心臓をどんっと打つ。そして一気に顔が熱くなった。 「……うん」 ドキドキはどんどん大きくなる。 「えっと…大好きだから…その…俺だって,先輩の近くにずっといたいんです…っ!でもなんか…杏里先輩見てると歯止めきかなくなりそう…って言うか…って何言ってんだろ俺…っ」 そう一気に言い終えると,壮羅は黙ってしまった。 「っあああああ!かっ顔上げないでくださいよ…っ///」 顔を上げてみると,すぐ目の前に真っ赤な顔の壮羅がいた。必死で顔を隠そうともがいてる。 「…っも――…壮羅。ありがとっ!!!」 あたしも真っ赤になっているであろう顔を隠して,また壮羅の胸に頭を置いて,壮羅の速い鼓動をきいていた。 、
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