第1話

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私は焦っている。 早く家に帰りたい… 日はドップリと落ちて、満月が私を照らすようにして登っている。 駅から家までの道をただひたすら歩く。走る事はしない。 だって疲れるんだもん。 いつもは学校が終わったらすぐに帰るのだが、今日は違った。 仲良しの友達がカラオケへ行こうと誘ってくれたのである。 もちろん、私はそのお誘いを喜んでOKした。 だって、小学校からの友達で、親友に当たる子からのお誘いをここで断ったりできない。 それに、ここ最近遊んでなかったし、思いっきり歌いたかった。 …えっと…だから、それは置いといて… 私が焦っている理由はここからである。
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