第一話 「意外な再会」

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満員に近い電車の中で 俺はうとうとしていた。 …コクリ… ………コクリ…… ドン! 「いってぇな!何だよ!」 手すりから滑り落ちた手が、サングラスをかけた茶髪の男の頭にクリーンヒットした。 「ご!ごめんなさい。お怪我はありませんか?」 「このやろう…ふざけてんのか!?」 男は俺の胸倉をつかみ、殴りかかる格好だ! (やばい!殴られる!!) 覚悟を決めて思い切り目をつむる。 … (!!!……あれ?) 胸倉はつかまれているものの その間が異様に長い。
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