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■闇■
闇の中、私一人で立っていた。
怖くて怖くて泣いていた。
誰も見付けてくれなくて
誰も分かってくれなくて
ただ私の思いだけが
闇の中にあった。
闇の中、私一人で立っていた。
右も左も分からなくて
ただ立っていた。
怖くて不安で。
誰も私に月の光を
当ててくれようとは
しないから。
だけど、私は
この闇の中を歩こうと
決めたんだ。
きっと いつか 私に月の光を
当ててくれるでしょう?
誰かが。
きっと いつか 私の手を引いて
一緒に歩いてくれるでしょ?
あなたが。
不安だって まだあるの。
怯えた心は簡単に
治らない。
怖くて怖くて震えてる。
だけど、歩こうと決めたから。
歩いて行けば、いつか
会えるよね?
あなたに。
歩いていけば、いつか
くれるよね?
勇気を。
私はまだ闇の中。
弱くて弱くて小さな私。
闇の中で前を向いて
歩いて行こうと決めたの。
右も左も分からずに
不安や怖さも付いてきて
それでも 歩こうと決めたの。
闇の中、
私一人で立っていた。
目の前には、もう
月の光が見える。
後一歩の勇気を
どうかあなたが
くれますように。
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