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志郎はゆっくりと一歩、部屋から踏み出した
ギィィィィ
「!?」
左横の扉が音を立てながら突然開き、志郎は咄嗟に身を強ばらせた
・・・・・・・・・・
「・・・・・・あなた、誰?」
扉が開くとそこには、少し茶色がかった髪をした一目見て可愛いらしい女性が立っていた
「・・・、俺・・のこと?」
志郎は突然自分に向けられた言葉にしどろもどろになりながら答えた
「他に誰がいます・・・?」
女性は少し首を傾げながら言った
「あ、・・・・・俺は、上岡志郎って言うんだ。
あんたは?」
「・・・・・・私は、高津真希・・・・と言います。よろしく・・・・」
真希はそういうと志郎にお辞儀をした
「あ、いえこちらこそ・・・・」
志郎はそれを見て、慌ててお辞儀を返した
真希は顔を上げると志郎に尋ねた
「志郎さん、何故私はここにいるのですか?」
真希の問いに志郎は頭をポリポリと掻いた
「いや、ごめん・・・・
俺に聞かれてもまったく心当たりなんてないんだ・・・・。
むしろ俺が聞きたい」
「・・・そうですか・・・。
じゃあ取りあえず、一緒にワクチンを探しませんか?
待ってても時間が過ぎていくだけですし・・・人数が1人でも多いと効率がいいと私は思います・・・。」
真希はそれだけ言い、志郎を見た
「・・・・・あ、はい。
そう・・ですね、そうしますか・・・」
志郎も別に支障はないと思い、真希の誘いを快く承諾した
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