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「その話、僕も混ぜてくれない?」
急に背後から声がし、志郎と真希はビクッとしてすぐに後ろを振り向いた
そこには少し髪の毛が長く、珍しい銀色の髪をした青年が手を組んで壁にもたれかかっていた
2人は少しの間、彼の髪の毛をまじまじとみていた
・・・・・・・・・・
「・・・・あの、ごめん。
急に声かけて迷惑だった?」
青年は志郎と真希の顔を伺いながら言った
志郎は彼の視線に気づき、ふと我に帰った
「・・・・えっ?
あ、いや全然迷惑じゃない。
むしろ歓迎だ。てか、君の名前は?」
志郎が青年に聞くと、青年は少し苦笑しながら言った
「それなんだけど・・・・・、
僕、何故か記憶がないんだ。
だから名前も自分が誰かすらも覚えてないんだよ・・・・・・・・
ただ、覚えているのは病院で寝てたってことだけ・・・・。
あなたがたは?」
「あ、俺は上岡志郎だ。
・・・・・・君のよりはマシだが、俺も名前だけしか覚えていないんだ。
その他の記憶は・・・・・・・・」
「私は、高津真希と・・・・言います。
私も・・志郎さんと同じで記憶が名前しか・・・・・」
2人がそういうと、青年は顎に手を当てて言った
「多分、それ脳に埋め込まれたチップが原因だと思いますよ。
記憶を失うなんて、そんな自他的に起こせるものじゃないと思うから・・・・・・
記憶を戻すには先程説明されたワクチンを打てば治るはずです・・・・」
「よし・・・・・・じゃあ、取りあえず俺たちと一緒にワクチンを探そう。」
青年は志郎の言葉に縦に頷いた
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