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3人はとりあえず、その場から移動し始めようとした
ドタッ
真希の真横の部屋から物音が聞こえた
志郎と青年はその音がしたほうを向き、真希は驚き志郎の横へ移動した
・・・・
物音が聞こえた部屋からはもう何も聞こえず志郎と青年は直感した
2人は顔を見合わて頷き、志郎は真希に言った
「真希、取りあえずここから素早く移動するぞ」
「・・・・はい・・?」
ガシッ
志郎は真希の有無を聞く前に真希の手を掴み走った
青年もその後を追うようについて行く
真希は突然のことで少し頭がこんがらがっていた
「あの・・・・何故私たちは・・・走っているのですか?」
真希が志郎に言うと、志郎は真っ直ぐ走ってきた廊下の突き当たりを曲がって向こうから見えない、死角がある場所で止まった
青年が来ると志郎は真希に話しだした
「・・・・それはだな、俺たち以外にも同じようなことをされた奴がいる。それも、さっきの部屋全部に・・・」
「え、それじゃあお仲間に・・・お誘いいれないと・・・・・」
真希が踵を返し引き返そうとするので志郎がすぐに引き止めた
「何・・・するんですか?
お仲間は多いほうが・・」
「いや、確かにそうなんだが・・・・・」
志郎が口ごもったので、青年が変わりに言った
「・・・・ワクチンの数は3本しかないと言うことは、3人しか助からないということなんだ。
で、ここで全員と手を組むとワクチンを取り合うことになると思う・・・・
それだけは避けておいたほうがいいと思います。」
真希はそれを聞き、歩を止めた
・・・・・・・・
3人の間で少しの間、沈黙が続いた
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