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バタンッ
3人の沈黙を破ったのは、先程の幾多もの部屋があるほうからだった
志郎がすぐさま壁の隙間から見た
「・・誰かいる・・・」
そこには扉が開かれ1人の中年男性が立っていた
男性の顔には焦りが見え、すぐさまこちらへ走ってきた
「やばい、隠れろ・・・!!」
志郎は小声で2人に言った
真希と青年はすぐ近くにあった大きな花瓶の後ろへ隠れた
志郎も壁の横にある柱に身を隠した
トトトトトッ
こちらへ段々と近づく足音・・・・
3人は息を飲んだ
トトトトト・・・・・・トトトトトッ
足音が一旦止まり、再び動きだした足音は下のほうへといった
そう男性はこちらに来る前にある階段から降りたのだ
そのときに男性の呟きが聞こえた
「冗談じゃない、冗談じゃない、冗談じゃない、こんなところからは早くでねば・・」
トトトトトッ・・・・・・・
男性は多分玄関に向かったのだろう・・・
足跡が聞こえなくなった
志郎は2人に手でこちらに来るよう合図した
真希と青年は花瓶の後ろからでてきて志郎のほうに行った
「志郎さん、誰かさんはどこかに行ったのですか?」
真希が志郎に聞くと志郎は下の玄関が見えるほうに指差し言った
「あそこに多分向かってる・・・ほら」
少ししてからさっきの男性が玄関前にきた
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