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雪奈「ただいま…」
乙樹「お邪魔しま~す…。」
乙樹が家の中に入ってみると、中は外より豪華では無く、一般の住宅と変わらない位の質素な内装だった。恐らく雪奈の価値観であろう。
乙樹「へ~、外と違って中は落ち着いてるんだな。」
雪奈「うん…。あんまり…豪華なの…好きじゃないから…。こっちの…方が…落ち着く。」
乙樹「俺もそう思うな。こんな感じの方が好きだし。案外雪奈と趣味嗜好が合うかもな。」
雪奈「そうかな…///?だったら…嬉し…///。」
雪奈は乙樹と感性が同じと思って嬉しくなったようだ。
「ウォーン!」
乙樹「んっ?何だ?………犬?」
乙樹が声のする方を向くと、白銀の毛並みを持つ犬では無く狼がいた。
雪奈「犬じゃ…無いよ…。狼…。ただいま…白(ハク)…。」
白「ウォフ!」
雪奈が狼の名前を呼ぶと狼の白は雪奈にすりよって返事をした。
雪奈「あのね…白…この人…乙樹って言って…今日から…一緒に住むから…。」
雪奈が白に言うと白はやっと乙樹に気付いた様で唸り声を上げながら威嚇した。
白「ガウゥゥゥゥ…!」
雪奈「白…!駄目…!乙樹は…
乙樹「大丈夫、大丈夫。雪奈ちょっと待ってて?」
雪奈は白に注意しようとしたが、乙樹は雪奈の制止を止めて、白に近付き出した。
乙樹「おいでー。」
白「ガウゥゥゥ!」
乙樹「ほらほら、おいでー。」
白「ガウゥゥ…」
乙樹「大丈夫だから。おいでー。」
白「アゥゥ…ウォフ!」
乙樹「よーしよし。良い子、良い子。」
白は最初警戒していたが、段々と静まり、最後は乙樹にすりよった。
雪奈(白がなついた!?野生の狼だから、私達獣人以外には滅多になつかないのに…)
雪奈は白が乙樹になついた事にかなり驚いている。でもこれが主人公クオリティ!
つか雪奈、思考だと…付かないんですね。
乙樹「よーしよし、よーしよし。ん~、良い子ですね~。よーしよし。」
白「アウゥ///…クゥゥ///。」
乙樹が何故か〇ツゴロウスタイルで白を可愛がってると、白は慣れないのか、動物なのに赤くなっている。
雪奈(あっ…、白多分惚れちゃった…。)
とりあえず白が雌である事が判明。
そして乙樹が動物すら惚れさせる事も判明した。
でもそれが…主人公クオリティ!
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