4人が本棚に入れています
本棚に追加
心臓の音、時計の音
気持悪いくらいの脈拍数
何も考えたく無くて
僕は、そっと目を閉じる。
『せめて、夢の中だけでも…』
そう思いながら、僕は、眠りにつく
夢は、まばら
夢は、回想
夢の中の自分
無意識に頭の中が動き出す。
思い出したく無い 過去
振り返っても けして、過去には 無かった 夢の中の現実。
暗闇が 僕の恐怖感を少しずつ煽る
…他人
…動物
…草
…虫
全てが生き物…
自分以外の生き物。
恐怖感を抱く
心が 安定感を 失う。
意識が無意識に飛ぶ
頭の中で繋げていく
…音
…耳鳴り
ピーーーー
小さな音
耳が頭が意識が音に集中する
それは段々と大きく
はっきりと鮮明に聞こえるようになる
頭を巡り
自分の知っている
一番近いモノへと辿り着く
病院の音…
心臓と言う臓器が止まった
合図 お知らせ音
無意識に音の鳴る方へ
顔を向きかえる
何も無いことに安堵する自分が其処には、いた。
最初のコメントを投稿しよう!