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そしてまた目を瞑った
その瞬間、身体に温かいものが上から振ってきて、子猫の体を覆った
(・・・っ⁉)
驚いて飛び起きた子猫は、それが毛布だという事を確認した
―――何で毛布が・・?
「猫ちゃん濡れてるから、拭いてあげるね🎵」
目の前に居たのは・・紛れもなくさっきの女の子だった
(なんで・・?)
今までにない行動に、子猫はひどく衝撃を覚えた
なんでそんなに俺に構うんだ?
人間なんて皆一緒なのに・・
堪えていた感情が、一気に溢れ出てきた
「・・何でだよ。人間。」
女の子しか居ない路地裏に響く声。
それは、紛れもなく子猫の声だった
予想外の展開に、女の子は目を丸くして子猫を見ている
(・・やっぱりな。こいつも同じ。俺が言葉を話せると解れば化け猫扱いして、軽蔑するんだろ?)
震えながら何かを言おうとしている女の子を見て、子猫は冷たい視線を送った
(ほらな。恐がって声すら出ないじゃ―――)
「すごーぃっ❗❗」
「・・はぃ?」
思いがけない返事に、今度は子猫が目を丸くした
今、ナンテ・・?💧
「猫ちゃん喋れるんだ⁉凄いすごーい💕💕」
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