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光が無くなれば…きっとボクもこんなに苦しまず――…闇に溶けていけるのに。
そう願ったのは今回で何回目なのだろうか…?
もう、回数なんて覚えてないなぁ――…。
何のためにボクはここにいるのかな…、どうして“ボク”は“ボク”なのだろうか…?
考えても仕方ないと思い、ボクは再び歩き出した。
…あちこちにいる人間が…ボクを見ている。
見るな…
見ないでよっ!
そんな意味を込めならが、ボクは堂々と大通りの真ん中を歩いていた。
尻尾を水平に…なんの迷いもないように。
ボクに悩みなんかないように―――…。
ひたすら…堂々と歩いていく。
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