☆ボク☆

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「おぃ、いたぞ~」 その声に心臓が跳ねてしまうのではないかとおもうぐらいに、驚いた。 …いや、わかっていたけど――…何て言えばいい? 正直、恐れていたやつらが来た。 だけどボクは構わずに歩き続けた。 ボクを見せつけるかのように…。 「うわぁっ、黒猫じゃねぇかよ…気持ち悪っ!」 「“不吉”の象徴だからなっ」 ボクは人間からしたら“不吉”の象徴…。 黒猫は不幸せを運んでくるというやつもいるし、見ただけで何かにあうなど…人間の考えはおかしいよ…。 だけどこんなのいつものことだから。 だから…慣れなきゃ。 「なんだよこいつ~おれたちのまえを堂々と歩いているぞ?」 「黒猫のくせに生意気なぁ!」 そいつらは近くに落ちていた小石をボクに向かって投げてきた。
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