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こうなってしまったのはボクの母親が死んでからだ。
今まで食料は、母親がもって来てくれて…ボクは住み家にずっといたから。
“人間”の存在は、どうでも良かった。
だけど…きっと母親は今のボクと同じ仕打ちを受けていたのだろう…。
母親がいなくなって、ボクは食料を探すために“人間”の多くいる、この商店街に来た。
ボクは目を開けて…体をフラフラになりながらも起こした。
そして、夜空に浮かぶ満月を見上げ――…もう1度「にゃあ…」と弱々しく鳴いた。
ダメだ…ボクは母親のためにも生きなくては…。
そう決意して、再びボクは商店街へ出ていくことにした。
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