配達は鮮度が命

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う~ん…何だろ。 何かこの家に配達したくないな…特に理由はないけど。 何故に俺がこんな事を考えているかというとですね。 表札を見れば多分理解していただけると思います。 『東郷』 あかん!何か入った瞬間にターミネートされそう! 何か眉毛がやたらぶっとい子供が劇画タッチな顔して寝てそう。 「…どうしたのよ?早く行きなさいよ?」 「いや…何か身の危険を感じるんですが…。」 「はぁ?何バカ言ってんのよ?早く行け!!」 ゲシッ!! 「おわっ!?」 俺はおもくそ赤に穴を蹴られ、頭から煙突に落ちた。 くっ!なんのこれしき!! ニャンパラリン☆ シュタッ 見事な空中三回転を決めて、俺は忍の如く静かに戦場へと降り立った。 やはりニャンコ先生の体術授業をしっかり受けといてよかった。 ピンッ! …な、何だろう…何かワイヤー的な物が弾ける音がしたような…。 ゆっくりと視線を下に向けると、明らかにワイヤー的な物が切れていた。 トラップだぁとぅおおおぅ!? パンッパンッ!! 「なっ!?何事!?…クラッカー?」 はっ!?殺気!! 「…仕事だ…諦めろ。」 デュュューーーク!!??
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